映画話ばかりですいません。
失礼します、編集部の小林真理です。
監督取材一歩手前までいったため資料用としてDVDをお借りして拝見させてもらった、映画『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』。
リチャード・リンクレイター監督だから、まあ間違いはないだろうと思ってはいましたけど、はい傑作でした。
この監督の代表作というと『ビフォア・サンライズ』、『ビフォア・サンセット』、『ビフォア・ミッドナイト』の3部作、数々の賞を受賞した『6才のボクが、大人になるまで。』とかなんですが、相変わらずの会話劇のすばらしさたるや。
大学生らしい、悪ノリした軽妙なおふざけが乱れ飛ぶわけですが、そのなかに深いお言葉が紛れ込んでたりするから気が抜けない。
例えば、人生の教訓じみたことが口説き文句になってたりとか。
フィネガンという登場人物が女性を口説きとき。
「死ぬ時に後悔するのはやったことじゃないやり残したことさ。後悔したくないだろ?」なんて言葉があります。
つまりは、「だからヤらないより、ヤろうよ」ってことなんですけど。
ちょっとハッとするような言葉がそこら中にちりばめられているわけです。
観賞後は、しみじみと人生ってやつは悪くないと思えます。そういう映画って最近はとくに少なくなっているような気がするんですよね。
ちなみに、宣伝会社からお借りした同作品のDVDを自分が観た後に妻&子持ち、鎌倉在住の編集長に渡す際に、タイトルをちょいとイジりました。
ビフォア
アフター
こういう本当にしょうもないことをついついやりたくなる、そんな映画です。