RISSEI PROM PARTY。
こんばんは、編集の河原です。
少し前の話になりますが今月7、8、9日の三連休は、コロコロと車を走らせ京都・大阪に行って参りました。(片道約9時間。。)
とりあえず、京都出身の営業溝さんに大阪、京都のシチュエーション別に美味しいご飯屋さんリストの作成を発注。
2、3軒教えてもらうくらいのつもりで聞いたのに、返ってきた文面は解説付きで20弱のお店リストが。起床時間を含めた予定表みたいなのも混ざっててド肝抜かれました。(ありがとうございました)
実際旅の指針になって。特にPUSHされた鶴橋のお好み焼き屋「オモニ」は抜群に美味くて!焼うどんも!
さて、前置き長くなりまして何のために関西に行ったかというと「RISSEI PROM PARTY」というイベントに参加するためでした。
僕の友人がLuby Sparksというバンドをやっていて、
何やらライブで参加するということで、、三連休だし何となく京都まで付いて行ったのですが
イベントの内容を見てみると実に個性的なイベントだったんです。
ちょっと複雑な概要のイベントなんですが大雑把にいうと、、、
1993年までこの場所にあった立誠小学校の跡地は、日本「最初の映画」であるとされるシネマトグラフがパリから輸入されて初めて投影された場所で、「立誠・文化のまちプロジェクト〜立誠・文化のまち運営委員会」という組織が、この校舎を用いてカルチャーの爪痕を残すべく文化発信の場として活動を続けていたんです。
数々の映画を上映してきた「立誠シネマプロジェクト」を筆頭に、音楽イベント、フリーマーケット、カフェの併設など、地域住民の理解を獲得し、インディペンデントな姿勢を貫いて取り組み続けた素敵なプロジェクト。
。。という感じです。
背景など詳しくは、音楽ライターの岡野詩野さんが書かれたこちらの記事をご参照くださいませ。
この校舎が貴重な建築様式であったことも含め注目されていたんですが、不動産デベロッパーの資本参入により新施設として壊されることが決定。
四条河原町駅の近く、人々が行き交う繁華街の中にポツリと佇む旧校舎で、惜しまれながら集大成として開催されたのが「RISSEI PROM PARTY」です。
↓こちらに全内容が。
RISSEI PROM PARTY – ありがとう、立誠小学校
関西を中心に約50店舗が集結して開かれたレコードマーケットや、同じく約40店舗で展開されたブックマーケットをはじめ、雑貨店、アウトドア用品店、アート展、飲食店、整骨院などがドカンと校舎に出店。
講堂ではDJやライブを常にやっていて、1日目のスペシャルイベントは『リンダ リンダ リンダ』『天然コケッコー』などを撮った映画監督の山下敦弘氏のトークショー。特設スクリーンで『リンダ リンダ リンダ』を実際に上映。
学校で見る青春映画。いいじゃないですか。
、、と言いつつ僕が参加したのは最終日だけなんですが。ぐるっと回った展示の中でかなりで興奮したのがこちら!
可愛すぎませんか。。ミュージシャンをビックリマン風に描いているのがイラストレーターのYKOYKO(タカハシユキオ)さん、ジャケをピーナッツ風に描いてるのがM.O.T.Eさん。
こんな記事で話題にも上がってましたね。
さて、3日目のイベントのメインどころになっていたのは講堂を使った映画上映とライブ。
まずは去年公開した映画『シング・ストリート 未来へのうた』が上映されました。
まさにイベントの軸となる映画の公開。元・立誠小の場所で見る最後の映画に多くの人が駆けつけました。
映画をご覧になった方は分かると思いますが、劇中のラストの方で主人公たちのバンドがプロムパーティでライブをしますよね。あそこからこのイベントのインスピレーションがきてるのかなと。キラキラ感です、キラキラ感。
みんなで見るシング・ストリート、良かったな。お客さんも好きなジャンルだろうし、一度は見てる映画だと思うのですが、真剣に見入ってた感じがとても良かった。
さて、大トリは何と何とくるりの岸田繁さんが登壇。軽快に冗談を交えて展開されたトークショーはすごかった。。さすがトークも一級品、一発でお客さんの心を掴んでました。さすが百戦錬磨、幾多のステージをこなしてきた男です。
ちなみに意外とベタなアクション映画の方が好きみたいです。いやはや意外です。
そして、弾き語りのひとときへ。「薔薇の花」「キャメル」などなど名曲を惜しげも無くバーっと。ギター1本だけの佇まいがオーラを放ってて神々しかった訳ですが、写真を撮れる雰囲気でもなく。。無念。
拍手喝采で幕を下ろした、RISSEI PROM PARTY。京都民ではないですが、確かに文化交流の場となっていたこの校舎がなくなるのは胸が痛みます。
インディペンデントな姿勢を貫いた素敵な取り組み「立誠シネマプロジェクト」の存続を願った人も大勢いたと思います。
企業やブランドの参入なく、自らやりたい好きなことを若い年代を巻き込んで開催する。東京とはまた違ったイベントのカタチがなんかすごい良かったんです。本当に。
「立誠シネマプロジェクト」のチーム、ぜひ東京でもなんかやってほしいです。
編集・河原